命の声

命の声

『命の声』創刊にあたって

全国共済水産業協同組合連合会

代表理事会長 福原 正純

全国共済水産業協同組合連合会

代表理事会長 福原 正純

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 JF共済が発足し60年目にあたる2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。未曽有の規模であったこの災害は、多くの尊い人命を奪い沿海地域を壊滅的にしたものでありました。この地震・津波による損害規模は、当初全ての共済金を支払うことが出来るだろうかと懸念されるほどのものであり、JF共済の歴史においても、最も甚大で重大な出来事でした。
 2021年創設70年を迎えたJF共済ですが、同時に東日本大震災から10年という節目を迎えます。この70周年を記念し、災害や事故などの体験談を集めた『命の声』を創刊致します。
 『命の声』は、震災や自然災害、海難事故など組合員の皆さまが体験された、命を守るための経験に基づく「声」を「漁業者の助け合い」により、全国のJF組合員に「教訓」や「情報」としてお知らせするものです。
 「声を頂く皆さま」と「声を受け取る皆さま」の双方が、相互扶助による「思いやりの心」を通じ合わせて頂くよう微力ながら取り組んで参る所存です。『命の声』は今後継続して発行を行い、75周年の節目である2026年を目処に冊子として取りまとめる計画です。
 災害の発生を止めることは出来ません。経験に基づくこれらの「声」をお届けすることにより、組合員とご家族の皆さま、漁業従事者や地域の皆さまの「命」が守られることを強く念じています。

※所属・役職等は発行当時のものです。