第30回全国青年・女性漁業者交流大会 JF共水連会長賞に伊良部漁業協同組合 小型船主会が選出されました
3月4日、5日の2日間、東京・中央区のAP日本橋で「第30回全国青年・女性漁業者交流大会」(JF全漁連主催)が開催され、伊良部漁業協同組合 小型船主会(沖縄県)の「カツオの島の現在地-伊良部島のこれまでとこれから-」がJF共水連会長賞を受賞しました。
本大会は、全国の青年・女性漁業者が日頃の研究や実践活動の成果を発表し、知識や情報を共有することで水産業・漁村の発展と活性化を目指すもので、発表者は各地区の予選を突破し全国大会へ上がってくることから「漁業者の甲子園」とも称されています。30回目の開催となる今大会には、全国から36の青年・女性漁業者団体・個人が参加し、環境改善や漁業収益の向上などさまざまな取り組みが発表されました。
(写真右) 伊良部漁業協同組合 小型船主会 久高 一哲(くだか いってつ)氏
(写真左) JF共水連 山本参事
今回、JF共水連会長賞を受賞された伊良部漁業協同組合 小型船主会では、1970年代に起こった二度のオイルショックや魚価の低迷等を理由に低下した生産量に対し、当該漁村の文化を絶やさず、後世に継承するため、JF、地域と一体となってさまざまな取組みを行ってきました。その取り組みは、沖合12~25マイルの位置に浮魚礁(パヤオ)を設置することで、カツオ・マグロ類の日帰り操業を可能にしたことを核とするものであり、(1)安定的な水産物の供給、(2)生産者の豊かな暮らし、(3)食文化・漁村文化の継承などに貢献してきたとして評価されました。
今後についても、伊良部島が「カツオの島」であり続けられるよう、さらなる魅力の発信、新規漁業就業者の定着支援、IT技術の導入による操業の効率化などチャレンジを続けていくとのことで、地域のさらなる活性化が期待されます。
