胃潰瘍


胃の壁がえぐりとられる

 胃潰瘍とは、胃の壁がえぐりとられる病気で、粘膜の表面だけの場合と違って粘膜の下の層まで深く達します。胃潰瘍と似た病気に十二指腸潰瘍がありますが、十二指腸潰瘍も同じように十二指腸の壁がえぐりとられる病気です。
 胃潰瘍は、胃液に含まれる胃酸・ペプシンといった胃粘膜への攻撃因子と粘膜の防御機構とのバランスが崩れて、攻撃因子が防御機構を上回ると潰瘍ができると考えられています。また、胃内の Helicobacter pylori(ピロリ菌)という細菌の感染が、胃潰瘍の発生、特に再発と関連があるといわれています。
 十二指腸潰瘍も、同じような原因で起こります。


進行すると生命を脅かすことも
 胃潰瘍の症状としては、まず痛みがあります。痛みは、みぞおちのあたりが鈍くシクシクするような痛みから、焼けるような激しい痛みまでいろいろです。
 痛みは食後に多くでますが、食事と全く無関係に起こることもあります。十二指腸潰瘍の場合は、空腹時に痛みを感じることが多く、深夜や夜明けに痛みを感じ、そのために目がさめることもあります。
 痛みのほかには、胸やけ、げっぷ、吐き気、嘔吐などの症状があります。
 しかし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、潰瘍ができていても、症状が全く出ないこともあります。
 潰瘍が進むと、胃の壁の太い血管が破れて出血したり、胃や十二指腸の壁に突然穴があいたり、胃の出口の幽門部が狭くなって、食物の通りが悪くなったりします。こうした危険な状態は、時に生命にかかわることさえあるのです。


胃潰瘍を悪化させないために
 胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断されたら、まず、規則正しい生活を心がけ、精神的、肉体的にも安静を保つことが大切です。
 胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、ストレスが原因で起こることも少なくありません。できるだけストレスを避け、たまったストレスは解消するよう努めましょう。
 そして、食事するときは、次の五つのポイントを守るようにしましょう。
1、よくかんで食べること。かむことは、消化を促します。 
2、食事時間を規則正しくすること。胃に無理がかからなくなります。
3、栄養のバランスを考え、消化のよい食品をとる。
4、食べ過ぎない。
5、食後1時間ぐらいは、ゆっくり休む。なお、アルコール、タバコは厳禁です。



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