痛風


今や、「ぜいたく病」でなく「現代病」

 風に吹かれただけでも痛いことから、その名前がついたという痛風。かつては「ぜいたく病」といわれていた痛風ですが、近年は患者数が急激に増え、ごく一般的な現代病のひとつとなっています。
 痛風は、ある日突然、足の親指の付け根に激痛が走る病気です。
 これは、血液のなかの尿酸が増えることによって起こるものです。尿酸は、特に足の親指の付け根の関節に付着しやすく、そのために、この部分が痛くなるというわけです。
 関節に痛みがあるという点ではリウマチと似ていますが、最初の発作が足の親指の付け根という特定の部位に多発するところに、痛風の特徴があります。また、リウマチは女性がかかりやすいのに対し、痛風は男性に多く、女性にはほとんど見られません。

痛みがとれてもコワイ痛風
 痛風を起こす元である尿酸は、腎臓から排泄される老廃物です。尿酸が多いか少ないかは、自分ではわかりません。血液中の尿酸を測って、それが多ければ痛風になりやすいということになります。
 血液中の尿酸値が高い状態を、高尿酸血症といいます。痛風は、高尿酸血症が原因となっておこる病気なのです。  痛風の痛みは、非常に激しいものですが、ほっておいても二〜三日から七日ほどで治まります。また、高尿酸血症自体は、痛みも何もありません。
 だからといって高尿酸血症をそのままにしておくと、合併症として腎臓に機能障害が起こり、それが進行すると尿毒症、いわゆる腎不全になる可能性があります。また、腎臓結石を作ったり、高脂血症や高血圧、さらに心臓や脳の障害につながることさえあるのです。


痛風にならないために
 痛風は、太っている人に多く見られる病気です。ですから、太っている人は、体重を落とすこと。今、太っていない人は、太らないように心がけましょう。
 健康診断で尿酸値が高いという結果が出た人は、食事に気をつけ適度な運動をして、それ以上、尿酸値が上がらないように注意しなければなりません。
 尿酸の元は、食品に含まれるプリン体と呼ばれる成分です。肉類、特にレバーやビールなど、プリン体を多く含む食品は控えめにしましょう。反対に、水は、体内の老廃物を尿として外に出してくれます。水は、どんどん飲みましょう。
 また、一度痛風になった経験がある人にとって、痛風そして高尿酸血症とは、一生つきあっていくことになります。しかし、食事に気をつけ尿酸値が上がらないように注意していれば、痛風がでることもなく、合併症も予防することができます。
 痛みが治まっても、自分が高尿酸血症であることを忘れずに、普段の生活の節制を守り、年に二〜三回は尿酸値をチェックしてもらうようにしましょう。



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